「もっと客観的に」あなたはそう言われたことはありませんか?
客観的に物事をとらえるつまり“客観視”というのは意外と難しく、いきなりやれと言われても困ってしまう方もいらっしゃることでしょう。
という訳で今回は客観視するのが苦手だという人のために、簡単に客観視する方法を2つのパターンにわけてご紹介しましょう。
そもそも客観視とはなんなのか
まずは客観視とはどういうものなのかを説明しましょう。
客観視というのは物事を自分の利害、感情などを除いた別の視点で考えることを言い、仕事だとお客様目線と言われるあれも客観視のひとつです。
客観視をすることによるメリットは自分の状況を冷静に分析し感情に惑わされないよりよい選択をすることができたり、多角的に物事をとらえ色々な解決策を導くことにあります。
私の経験上色々な経験をしている人や感受性の高い人ほど客観視をしやすい傾向にありますが、みんながみんなそういう訳ではありません。
でも、安心してください。実は客観視にはちょっとしたコツがありそれを覚えておくだけでも仕事や私生活に役立てることができるのです。
今日は皆さまだけ特別にお伝えしようと思います。
客観視するべき視点はふたつある
客観視する視点には、「観客の視点」と「当事者の視点」のふたつがあります。
観客の視点というのは冷静かつ機械的な視点のことで、当事者の視点というのは感情ありきの視点ということです。
一般的にお客様目線と言われるのは後者の「当事者の視点」にあたります。
逆に、「観客の視点」というのは主に自己分析をするときなどに使うものです。
これらを効果的に使い分けることができれば、客観視をマスターすることができます。
客観視をする理由から考える
人が客観視をする理由は主にふたつあります。
1.本当の自分を見たいから
2.理想のリアクションを得たいから
本当の自分を見たいというのはつまり自己分析したいということで今の自分がどういう状態なのか自分の感情や目線は抜きで
確認したいということです。
逆に理想のリアクションを得たいというのは“お客様に喜んでもらいたい”など他人の感情や行動を誘導したいということです。
このふたつのパターンにおいて先の観客の視点、当事者の視点をどのように使い分けるかが上手く客観視するコツです。
本当の自分を見たい場合の客観視
これに当てはまるのは
- 「冷静な分析や判断をしたい」
- 「スポーツなどのフォームを正したい」
- 「長所や短所を把握したい」
などの場合です。
わかりやすくいうと周りからどう見えているのかということをひいき目なしの冷静な視点で確認したいということです。
人はどうしても自分のこととなると感情が入ってしまいなかなか冷静に判断することができません。
自己分析をする場合余計な感情や思い込みというのは時に邪魔になってしまうので観客の視点のようなできるだけ感情の入らない
第三者からの視点を想像します。
よく言われるは、カメラマンのような抽象的な視点を想像しその視点から自分をみて「怒りっぽいな」とか「失敗しそうだな」など冷静に分析するとうまくいきます。
自分の話し方やスポーツのフォームなど行動や言動と同時に客観視する必要のあるものの場合は、スマートフォンで動画撮影するというのも効果的です。
自分で話している時や行動している時に同時に客観視するというのはとても難しく、とても疲れます。しかし、動画撮影をしてしまえばそれぞれに集中することができより多くのものが見えてくるのです。
理想のリアクションを得たい場合の客観視
これに当てはまるのは
- 「好きな人にこう思われたい」
- 「お客様の購買意欲を高めたい」
- 「上司や部下に好かれたい」
などの場合です。
この場合より具体的に相手の意識にシンクロすることが大切でイメージでいうと相手の脳内にダイブしてその人の目から見た自分や景色を想像する必要があります。
つまり当事者の視点が必要なのです。
例えばある人に好かれたいとして当事者の視線で考えるとどうでしょう?
あなたの良く知るあの人は無口で、時に厳しくて自分の意見を大切にする人が好きなのかもしれません。
そんな相手にただ優しくしたり楽しい話ばかりしていても効果は薄いということがわかります。
つまり当事者の視点というのは相手の感情を読み取りそれを含めて総合的に考えることを言います。
仕事の場合においても「お客様」という抽象的な視点より「あのお客様」という具体的な視点が重要視されるのです。
最近ではペルソナマーケティングというものを取り入れている企業が多いと聞きますが、まさにこれも当事者の視点に沿った考え方なのです。
自社の商品やサービスを実際に利用してくれるであろうターゲットユーザーをモデルとした具体的な人物像(ペルソナ)をつくりあげそのペルソナのニーズを
満たすように商品開発をしたり企画や意思決定のヒントとするマーケティング手法。
この記事のまとめ
今回は客観的な視点の中の観客の視点と当事者の視点を有効に利用する方法をご紹介しました。
客観視というのはとても奥が深く過去に紹介した観察や洞察を用いてより、精度を上げていくことも必要となってきます
皆さまもこれを機会に自分を客観視してみると思いもよらない発見があるかもしれませんよ。
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