あなたは人に何かを教える立場に立ったことはありますか?
普通に生きているだけでも人に何かを教えるというのはままあることだと思います。
厳しくし過ぎる人や優しくしてしまう人、親身になって寄り添う人や、ある程度放置して見守る人など
教える側にも色々なパターンや想いがあり、言った通りに遂行させる場合と自分で考えるようにさせる場合では教え方も変わってくるものです。
そんな数々の「教える」という技術の中でたびたび出てくる話題が「優しさ」と「甘さ」の違いです。
ただ、単純に優しくすることが優しさではないとわかっていても、どうしたらいいのかわからないという人は今回の記事を参考にしてみて下さい。
目次
主体が自分か相手かで変わる優しさと甘さ
相手に優しく教えすぎてどうしてもナメられてしまうという人や、厳しくできなくてダメなことをダメだと言えないという人、周りからも優しすぎるんだよと言われることが多い人など、もしかするとそんな人は優しさと甘さをはき違えているのかもしれません。
後述しますが優しくするの反対は必ずしも厳しくすることではなくアメとムチの配分は自分本位に決めるものではありません。
それがわかっていないと「あの人は何やっても許してくれる」という甘さに繋がり「あの人は機嫌が悪いととても厳しい」という不信感につながります。
ではまずは優しさと甘さの違いについて考えてみましょう。
人に何かを教える時の「優しさ」
優しさというのは単純に穏やかという意味だけではありません。
人に何かを教える場合に使う優しさという言葉は主に「思いやり」のことです。
あえて厳しく接することや自主性を育てるために放置することも、そこに相手への思いやりがあるならそれは優しさだということです。
しかし優しさというのは押しつけてはいけません。
いくら厳しくすることが優しさになりえると言っても、相手が失敗した直後に「今言ってあげることが優しさ」だと勘違いしすぐに責め立てるようなことをしても受け入れることが出来ない場合もあるのです。
相手の状況や感情を読み取り、それに応じて柔軟に対応することが思いやりというものであり、思いやりのない厳しさというのは不信感を生む原因となります。
常に相手の立場にたち正確な状況判断と思いやりをもった行動が優しさとしていつか相手に伝わるものなのです。
優しさとは相手を思いやり相手の立場に立って考えること。
人に何かを教える時の「甘さ」
甘さというのは相手を甘やかしているようでその本質は自分にあります。
厳しく接することによって嫌われたくないと思う気持ちや
甘やかすことによって好かれたいという気持ち
ダメだと言って拒否されることを恐れ、許すことによって寛大な自分をアピールする。
これらは一見相手を思いやっての行動にも見えますが本質的には「自分がこう見られたい」という自分本位な考えが先行しているがゆえの行動なのです。
意図的に甘さを出しモチベーションを向上させるという手法が無いわけではないですが、使い方を間違えると「機嫌が良い時と悪い時」があるメンドクサイ人だと思われるのがオチです。
もしあなたが優しいねと言われることと、甘いねと言われることがあるなら、もしかすると自分本位な甘さが出てしまっている時があるのかも
しれません。
甘さとは自分本位な考えであり単純に厳しくすることよりたちが悪い。
厳しくしなければいけないという幻想
自分が甘いと自覚している人の中には厳しくしなければいけないという幻想を抱いている人がいます。
たしかに甘やかすことはいけないですが厳しくすることが正解というわけではありません。
そもそも自分本位に甘さを出していた人間が甘さの本質に気づかずに厳しくすることだけにとらわれた場合、ただの「嫌なやつ」にしかなりません。
こういう間違って悟った「嫌なやつ」を私はいっぱい見てきました。
中には恐怖をうまく操る「魔王」となる人もいるので恐怖による支配を否定することはできませんし、そこまでいけば立派な手法とも呼べるかもしれません。
ですが、まだあなたが「王様」でも「魔王」でもないのなら人に愛され、「あの人のために!」と周りが動いてくれる「王様」を目指してほしいと思います。
少し話が脱線しましたが要は「ただ単に甘い」という人は「本当の意味で優しい人」になりましょうということです。
相手を本当に思いやったなら自分が嫌われる可能性があっても厳しいひと言が言えるはずです。
それが言えないのであればまだあなたのこころのどこかに「甘さ」があるのではないでしょうか?
王様タイプとは周りの人間が「あの人のために!」と考えそれにより自然と動いてくれるタイプ。
魔王タイプとは周りの人間が「あの人に怒られる!」と考えそれにより恐怖で支配するタイプ。
王様タイプの方が良いようにも感じるがどちらが正解ということはない。
相手を思いやるのは簡単だが伝える為には技術がいる。
人というのはとても難しい生き物で想いを100%相手に伝えることは非常に難しいものです。
なぜなら人と人の間には様々な関係性があり、同じことを言っても誰が言うかによってその信憑性や説得力というのは
変わってきてしまうからです。
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思いやりの気持ちが相手に伝わらないこと自体は自分の評価を気にしなければそれほど問題ではありません。
それ以前に相手を思いやって発した言葉も、受け入れてもらえなければ台無しになってしまうということの方が重要です。
では、どうすることで相手に想いを伝えることができるのでしょうか?
想いを伝えるにはまず相手をよく知ること
想いを伝えるためにはその人にわかる言葉や言い回しをする必要があります。
仮に相手がアメリカ人だとして想いを日本語で伝えたとしてもそれはきっと100%は伝わらないことでしょう。
これと同じで相手はあなたと同じ感覚を持っているとは限りません。
うまく想いを伝える為には相手にわかりやすいたとえ話や相手の年齢、経験に合わせた言葉を使うということが必要であり、それを行うためにはまず相手をよく見ることから始めることが大切です。
この記事のまとめ
いかがだったでしょうか?今回は「優しさ」と「甘さ」の違いを軸に、人に教えることの難しさについてまとめました。
相手にうまく伝えるということは本当に難しく相手を思いやるということもまた難しいものです。
次回は「それはダメ」だという言葉にフォーカスを当ててうまく相手に伝える方法をお伝えしますのでお楽しみに♪
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