“人に指示するのが苦手”を克服する!

最近では指示されたことしかしない指示待ち人間が多いと言われていたりもしますが、その弊害か“指示することができない”という悩みをもつ人もいらっしゃるのではないでしょうか?

「どのように指示を出せば良いのかわからない」

「指示をしてもうまく動いてもらえない」

こんな思いを抱えながら人に指示をするというのはとてもストレスが溜まりますよね?

今回はそんな“指示をするのが苦手”という人のために苦手を克服する方法をご紹介しましょう。

そもそも“指示する”ことは必要なのか

人というのはある程度指示がなくても動くことができます。

だからこそ、みんながきちんと自分で考えることができれば指示なんて必要ないという意見もあるとは思います。

しかし、指示というのはするべき時しないでいい時があり、会社のように多くの人が共に一つの方向を目指すという場合においては、指示がなくては同じ方向へ進むことができません。

これに関しては前回の記事でふれているので、まだ見ていないという方や、そもそも指示をする必要性がわからないという方は一度目を通していただけるとわかりやすいと思います。

関連記事:指示をすることの必要性と上手な指示の出し方

会社や組織の中で生きていく以上、指示をすることが必要なのであれば、それを苦手だからといつまでも逃げているわけにはいきません。

まずは自分が苦手と感じる原因を知り自分にあった対策を考えましょう。

今回は指示をするのが苦手な人を3つのタイプにわけ、それぞれの原因と苦手克服につながるヒントをご紹介します。

その1 気遣いタイプ

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「今これを頼むのは大変そう」

「こんなこと頼んで嫌われたらどうしよう」

などとあれこれ考えてしまいなかなか指示が出せないという人はこのタイプです。

このタイプの人は過去に自分が下手な指示を受け嫌な気持ちになったことがあり、その経験から「自分はそんなことをしない」
神経質に考えすぎていることが多くあります。

このようなタイプの場合どうすればよいのでしょうか?

苦手克服のヒント

このタイプの人へのヒントは以下の2点です。

  1. 正確で質の高い指示をだす
  2. コミュニケーションをとる

1.正確で質の高い指示をだす

指示を出される側にとって重要なことは、指示をだされるタイミングではなくその指示の正確性です。

どんなに的確なタイミングであってもその指示が間違っていたり、わかりにくいものであれば全く意味はありません。

反対にもしタイミングが悪かったとしても正当な理由があり、的確な指示なのであれば口では文句をいいつつも人は動いてくれるものです。

2.コミュニケーションをとる

相手にとって完璧なタイミングで指示を出すというのはとてもハイレベルなことであり、まだ指示がうまくできないと言っている人がいきなりできるようなことではありません。

それでも、できる限り気持ちよく仕事をしてほしいと考えるのであればコミュニケーションを重視した方がよいと言えます。

人間というのは多少無茶な指示であっても、自分の好きな人からの指示であれば文句をいわずに行動するものです。

反対に嫌いな人からの指示というのは、どれだけ的確であっても素直に行動できないことがあります。

日ごろからしっかりとコミュニケーションをとり信頼関係を構築できていれば、ちょっとのことで文句を言う人というのは出てこないものです。

その2 受け身タイプ

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「どう指示してよいのかわからない」

「うまく指示どおりに動いてくれるか不安」

などの考えがあり、指示することよりも指示される方が楽だと考える人はこのタイプです。

人に指示をすることがどうしても苦手という人は自分も指示待ち人間であることが多く受け身型の人に多いのが特徴です。

人に指示をするというのは本来であれば能動的な行為であり受動的な考えではうまくいきません。

では、このようなタイプの場合どうすればよいのでしょうか?

苦手克服のヒント

このタイプの人へのヒントは以下の2点です。

  1. 責任感をもつ
  2. 具体的に伝える

1.責任感をもつ

多くの場合指示をする立場の人と指示をされる立場の人では見えている景色に違いがあります。

たとえばあなたがスイカ割りの指示役になったとして、あなたが何も言わなかった場合目隠しされた人はスイカを割ることができるでしょうか?

多くの場合この答えはNOとなるはずです。

これが仕事だった場合はどうでしょう?
あなたが指示を出さなかったが故にあなたの部下や仲間は何もわからないまま失敗することになります。

受け身な人でいつも他人の指示を待っていた人ほど指示されないことの不安をよく知っているはずです。
指示するというのはそれだけ責任のある立場にあるということであり、上手に指示ができない場合でもせめて見えている状況は伝えるようにしておきましょう。

2.具体的に伝える

指示をだすことになれてきたら次のステップとして指示の具体性を意識しましょう。

そもそも、指示をしても相手にうまく伝わらないという場合において大半の原因は指示に具体性がないということです。

先ほどのスイカ割りの例でいうと「もう少し前で」と言うのと「あと3歩前で」と言うのとでは後者の方が具体的な指示ができており
、わかりやすいと感じるはずです。

相手の自主性を重んじる仕事なのであれば、抽象的な指示でもかまいませんが方向性を示す必要がある場合、曖昧な表現というのは致命傷になりかねません。

上手く人を動かさなくてはいけない場面ではかならず具体的な表現を使うようにしましょう。

その3 不器用タイプ

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「指示をだしたいけど自分の仕事がおわらない」

「いつも指示する前に次は?と聞かれて焦る」

というような人はこのタイプです。

自分の仕事に追われ指示をしないといけないことはわかっていても後回しにしてしまい「次はどうすればいいですか?」とせっつかれては混乱する。

これでは指示を受ける側から見てもすこし不安に感じます。

状況によっては本当に指示ができないということもありますが、多くの場合は少しの努力で改善することができます。

苦手克服のヒント

このタイプの人へのヒントは以下の2点です。

  1. 優先順位を常に明確にしておく
  2. 周りをよくみてアンテナを張る

1.優先順位を常に明確にしておく

時間や人に追われて混乱しないようにするためには常に優先順位を明確にしておく必要があります。

独立した仕事であっても複数の人でひとつの仕事をする場合でもその工程をしっかりと頭の中で組み立てておきましょう。

そしてもし時間が許すのであれば紙やエクセルで簡単な工程表を作っておくととても便利です。

こうしておけば「次」を聞かれた時に短時間で回答することができ、避けられないイレギュラー対応などで自分が指示を出せないとしても
指示を受ける側が工程表を見ればある程度自主的に作業を進めることができます。

2.周りをよくみてアンテナを張る

いつも自分の仕事ばかりに気を取られてうまく指示がだせないという人は視野が狭くなっている可能性があります。

こういう人はよく周りを見て状況を把握し、心の準備をしっかりと行う癖をつけておきましょう。

心の準備というはとても大切なもので、人は不意をつかれるとどうしても冷静な判断が下せなかったり意思決定までに間ができてしまうものです。

とは言えこれは全てを想定内に収めろということではありません。そもそもすべてを想定内に収めることは不可能に近く、どうしてもイレギュラーなトラブルというのは発生してしまいます。

大切なことは色々な状況の中で素早く動いたり意思決定をできるように、ひとつでも多くの“想定外”を“想定内”にしておくということです。

関連記事:できる大人は知っている!あなたは自分の“アンテナ”を思い通りに動かせますか?

この記事のまとめ

メモ
いかがだったでしょうか?

人に指示をするというのは相手や状況によって判断しないといけない部分がありとても難しいことだと思います。

しかし残念なことに「難しい」「苦手だ」と自分の中でいくら考えたところで苦手意識がなくなることはありません。

厳しいようですが本当に苦手を克服したいならまずは行動が必要であり行動し成功体験を積み重ねていくことによって苦手意識が薄れていくのです。

苦手なことをするのであれば失敗することは当たり前です。

失敗をおそれず一歩ずつでも行動していけばきっと苦手は克服できますよ

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