もはや死語となってしまいましたが一時期、KYという言葉がよく使われていました。
あれだけ頻繁に聞いたということは、それだけ空気が読めない人というのはたくさんいたことになりますが、今やKYという言葉が使われなくなったと同時に空気が読めないというのもだんだん指摘されなくなったようにも感じます。
空気が読めない人というのは往々にしてそれに気づいていない人であり、気付いていて空気を読まない人と本当に空気が読めない人の間には絶望的な差があるものです。
正直、空気を読むか読まないかというのは個人の自由です。
私は結構どんな状況でも自分の意見を通したい人間なので空気を読んだうえで踏みにじることもあります。
しかし、読めないとなると話は別です。
本当に空気が読めない場合、絶対に空気を読むべき場でも空気を読むことができず「あいつなんなんだよ…」とあらぬ悪評をうけることに
なりかねません。
その場その場で読むべき空気が変わるので本当に難しいことですがそもそもこの「空気を読む」というのはどういうことを言うのでしょうか?
空気を読むってどういうこと?
空気を読むというのはその場の空気、つまり暗黙の部分を理解しその意に沿った言動をとること。
というような解釈です。
空気を読むために必要なことはその場で求められていることを見抜くことであり、それを正しく実行してはじめて「空気が読めている」という状態になります。
空気を読むたった3つのコツ
本気で空気が読めない人はきっと今まで何度も空気が読めないと指摘されてきたと思います。
しかし、同じコミュニティだけに属しているとだんだん指摘は減ってくるものです。
そうすると「空気が読めるようになった」と勘違いする人も出てくるのですがそれはただ言われなくなっただけであり根本的に解決していないという場合も多々あるのです。
「自分って空気読めてないかも」と感じている人はぜひ、以下のコツを参考にしてみて下さい。
その1 観察と洞察を行う
時に自分の意見を飲み込んだり、他人に合わせたりしないといけないことがわずらしいから、あえて空気を読まないというのは間違いではないと思います。
しかし空気を読むのも、あえて空気を読まないのも、どちらにしても空気に気付いてはいるのです。
この気付いているか否かということが重要であり、空気に気づくためには他人をよく観察し洞察することが必要不可欠です。
これだけでは見抜けない暗黙の了解というのも存在しますが、多くの場合はこの観察と洞察をもって乗り切ることができます。
関連記事:観察力と洞察力を身につける為に必要なたった2つのこと
その2 思ったことを反射で口にしない
「思ったことをすぐ口にする人」というのは、空気が読めない発言をしてしまうことが多々あります。
よくも悪くも正直ということなので、あまり責めるべきではないですが、なんでもかんでも思ったことを口に出すというのはどうしても子供っぽくとらえられがちです。
中には、一般的には正しいことを言っていても「空気が読めていない」と言われることがあるのが「空気」の難しいところですが、自分の価値観や一般論だけで反射的に言葉を発していると、「見えない空気」を華麗にスルーしてしまい、場違いな発言をしてしまうことがありますので気をつけましょう。
関連記事:大人なのに子供みたい?大人に見えない“なんちゃって大人”の特徴
その3 言葉の行間を読む
人は思いのすべてを言葉で表すとは限りません。
自分の場合はそうするのに相手が行間に意味を持たせると途端に読み取れなくなる人がいます。
これは本当に難しいことです。
特に初対面の相手ともなると、この行間が読めず四苦八苦することが多々あります。
しかしこれにもちょっとしたコツがあり、それを知っているだけでも少し行間を読むことが出来るようになります。
そのコツというのは言葉と言葉以外の部分に矛盾がないか探すということです。
人の心理というのは思いのほか身体やボディランゲージに現れます。
とてもわかりやすい例でいうとハニカミながらの「キライ!」という言葉や伏目がちな「大丈夫」など
相手の強がりや見栄見抜いてほしいと思っているその意図を酌むことが行間を読むということです。
多くの場合相手はなにかしらのヒントを与えてくれています。
そのヒントに気づけるかどうかがこの行間を読むことが出来るか否かに繋がるのです。
“空気を読む”が一番大切ではない
ここまで空気を読むということの大切さやそのコツを紹介してきましたが私は空気を読むことを推奨しているわけではありません。
空気を読むためには少なからず自分の意見を抑えたり、我慢することが必要となり、それになれてしまうと自分の意見というのが言えなくなったりわからなくなってしまうものです。
協調性というのは特にこの日本の社会の中では重要視されています。
しかし、協調性の中に独創的なアイデアというのは生まれないものだと思います。
事実、その場の誰かが発する空気に呑まれた会議というのはこの世で一番無駄な時間に感じるものです。
空気を読むのも大事ですが、場面によっては空気を読まないことが正しいことだってたくさんあるのです。
この記事のまとめ
空気を読む、読まないのどちらが正解かというのは、状況によって左右されますが、どちらも選択できるのは、空気が読める人だけです。
となれば、空気を読むことは現代社会でも必要なスキルであり、「読む」「読まない」にかかわらず、「読める力」は身につけておいた方が良いということになりますね。
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