当サイトのタイトルでもある「UNOMIKA!」は「鵜呑みにするな、噛み砕け」の略であり、私が会社に務めていた時によく言っていた言葉です。
前回はこの「鵜呑みにするな」 に焦点をあて、正しい情報を見極めなくてはいけない理由とその見極め方をご紹介しましたので、今回は「かみくだけ!」という言葉に焦点をあてて、ご紹介していきましょう。
前回の記事はコチラ
https://unominisuruna-kamikudake.com/work/tadasiijouhou
情報を「かみくだかなければいけない」理由
情報を「かみくだく」という言葉は私が勝手に考えた言葉なのでイマイチよくわからないという方も多いかと思います。
先にこの言葉の意味をお伝えしておくと情報整理と有効活用というふたつの意味があります。
まずは、なぜそれをしないといけないのかというお話からしていきましょう。
情報というのはとても複雑なもので得ただけで意味のあるものもあれば得た後に自分の中で答えを導かなくてはいけないものもあります。
ここではわかりやすいように例にならって考えてみましょう
例 あなたがレストランオーナーだとしたら
あなたは某レストランのオーナーをしています自分自身はシェフではないので料理をすることはありませんが毎日決まってお昼頃にはお店の様子を見にきたりスタッフへの配慮や外部へのアプローチなどもマメに行ってきました。
ある日あなたはお客様が残したアンケート用紙の感想に料理の提供が遅いというご指摘を複数発見しこれはいけないと全スタッフに
もっとテキパキ仕事をするように伝えシェフには味を落とさずもっと効率的に料理を提供できる方法を考えさせました。
しかし、ひと月たっても半年たっても料理の提供が遅いというご指摘はなくならずだんだん売り上げも落ちてきました。
この場合、一見すると情報をうまく活用して指示を出しているように見えますいったい何が悪かったのでしょうか?
情報をかみくだく必要性
それでは先ほどの例を情報整理と有効活用に当てはめて考えていきましょう。
まず、情報整理ですが今回のケースの場合料理の提供が遅いというご指摘を複数発見したということだけでなにも情報を整理できていないことがわかります。
このアンケート用紙には性別、人数、頼んだ料理来店時間など色々な情報がありそれらをうまく活用できていなかったのです。
ご指摘のあったアンケート用紙を見ていくと色んなことがわかります。
- 男女の偏りはない
- 一人で来ている人が多い
- 提供時間がかかる料理を頼んでいる
- 来店時間はオープン直後に集中している
こうして情報を整理してみると不満に思っている人の大半は朝のオープン直後にどうしても提供時間がかかってしまう料理をオーダーしてその料理がなかなか来ないことについて不満に思っているようです。
ではこの情報を有効活用するにはどうすればいいのでしょう?
先ほどの例にあったとおりあなたは全スタッフにテキパキ動くように指示をしたし料理の提供時間の見直しも指示していました。
それでも、改善しなかったということはもっと根本的なところに問題があるように思えます。
そこであなたは問題のオープン直後の時間にお店の様子を見てみることにしました。
例にもあるとおりあなたはいつも一番忙しいであろうお昼のタイミングで様子を見に来ていたのでその光景に驚きます。
自分が想像していたよりもずっとお店が混雑していたのです。
さて、ここまで「かみくだく」となんとなく有効な対策が思い浮んできた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これが正解という訳ではないですが私が考えるとすると以下の3つの対策をします。
- オープン直後のスタッフを補充
- 料理の提供時間をメニューに記載
- 素早く提供できるメニューを増やす
スタッフの補充をするのは朝の混雑を防ぐため
料理の提供時間をメニューに記載することと素早く提供できるメニューを増やすことは急いでいるお客様に素早く提供できる料理を自分で選んでもらえるように仕向けるためです。
さらに人は「少々お待ちください」と伝えると長くは待てませんが、あらかじめ「20分お待ちください」と伝えるとその時間を有効活用しようと
勝手に時間をつぶしてくれるので。体感待ち時間の軽減にもつながります。
とても急いでいるのであれば20分かかる料理より10分で提供される料理を選びますし待つのが嫌いな人でもあらかじめ提供時間がわかっていればすんなり待ってくれるものです。
以上のようにアンケート用紙を分析し情報を整理したり失敗した対策の中から根本的なところに問題があることに気付きまずはオープン直後に様子を見に行くという具体的な行動を起こしそれらの情報をまた整理し有効活用することではじめて料理の提供が遅いという問題
解決に導くことができるのです。
見えている情報だけでなく隠れている情報や他の情報も整理し、総合的に考えることで一番有効な手段を選択することができる。
情報をうまく「かみくだく」方法
情報というものは人から人へ直接言葉で伝えられるものから本やインターネットのように一方通行のものまで幅広く存在します。
そしてその情報の多くには前後の流れや横のつながりが存在しそれらを操っていくことが、情報をうまく「かみくだく」為に必要なことです。
有名なことわざに風が吹けば桶屋が儲かるというものがあり一見するとあまり関係のなさそうな事柄でも影響を与える可能性があります。
得た情報を大きな枠でとらえ広い視点で見ることによって最大限に活かすことができるのです。
因果関係がなさそうな事柄でも影響を与えることがあり巡り巡って意外なところに影響が及ぶという意味。風で土埃が立ち土埃が目に入り、盲人が増える盲人は三味線を買い三味線に使う猫皮のために猫が殺され猫が減ることによってネズミが増えるネズミは桶をかじり桶を買い換える人が増え、桶屋が儲かる。
この記事のまとめ
今回は情報を「かみくだく」という部分に焦点をあててお話しました
情報を「かみくだく」必要性はなんとなくでもご理解いただけたかと思います。
情報をうまく整理したり有効活用する為には客観視や分析力観察力や洞察力など幅広いスキルが必要です。
「そんなの一気に身に付かない」という人も安心してくださいだれでもはじめは出来ないものなのです。
当ブログでは今後これらのスキルに関しての記事も更新していきますのでもっとうまく情報を活用できるようになりたい!という人は
ぜひ参考にしてくださいね
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